きりんさんととまとくん

自分のこととか好きなアイドルのこととか。

ミーナの行進を読んだよ

『ミーナの行進』という小川洋子さんの小説を読みました!

きっかけは卒論を小川洋子さんの作品で書こうかな~って思ったからです。

小川洋子さんの小説を全部読んだわけじゃないけど、新しい場所へ行く時とか事細かに全部表現されていて、私の想像の中にその場所が描かれていくのが良いなぁと思っていてそういうところが好きだなぁと思っています。

 

 

ミーナの行進はミーナが主人公ではなくて、ミーナのお家に1年だけ居候することになった朋子が主人公。タイトルはミーナの行進ってピッタリだなぁと思った。朋子が主人公だけどミーナのお話がたくさんあるしね。

 

 

小川洋子さんの作品ってどこかに凹凸がある人たちの家族の話が多いと思うんだけど、今回のもそんな感じだったよね。その凹凸が綺麗にぴったりハマって全体で見るとバランスが取れてる感じ。『博士の愛した数式』でもそんな感じするなぁって思った。

 

 

朋子が家の事情で芦屋の親戚の家に1年間居候することになって、豪華なお屋敷で、ペットはカバで、お手伝いさんがいて、私の今とはかけ離れたお家だし朋子にとってもそうだったと思うんだけど、それなのにその日常にすっと入り込んで小説が読めたなぁと。その日常に散りばめられていたキラキラを丁寧に集めて思い出のマッチ箱に閉まってる感じ。

 

 

具体的にこの時期に芦屋のお屋敷で暮らしてましたって書いてあるけれど、たぶんこの時期って日本の高度経済成長期なのよね?お屋敷の人たちはまぁ俗に言うお金持ちって人なんだろうけど嫌な人たちではなくてとても優しくて素敵な人たちだなぁと。

 

 

全体的にお屋敷の人たちみたいに優しくて素敵な雰囲気で進んでいくのにみんなが気づいているのに気づいてない振りしていた伯父さんの不貞とそれに対する息子の態度が優しいだけじゃない暗い影を落としてるように感じた。

 

 

朋子が中学の多感な時期に芦屋のお屋敷で過ごせたことはとても良かったのだろうなと思った。成長して、子供も生まれても、ずっとこの1年間をキラキラの日常を宝箱であるマッチ箱に閉まって懐かしく思えるって、生きていく上での軸っていうか、そんな感じがしたなぁ。

 

文章ぐっちゃぐちゃだけど笑

メモ代わりなので……(メモ代わりにブログを使うな)

おしまい!